ここでは、通変星の「吉作用」と「凶作用」を紹介します。
日干の強さや通変星の配置による影響で吉作用や凶作用がおこります。
①比肩劫財
*吉作用
日干が弱い時に、大運や年運に比劫が来て日干の味方をすると、開運の可能性があります。
例えば、身弱であっても他の星のバランスも良く大運などで比劫が来て日干を助けると開業などのタイミングです。
*凶作用
日干が強く、必要ない状態に大運や年運で比劫が来ると、財の消耗や妻を尅すなど凶作用が起こります。また、身旺で晩年に比劫が来ると孤独な晩年を送ることになります。
②食神傷官
*吉作用
身旺で強すぎる時は、余分なエネルギーを漏らす食傷に吉作用があります。身旺で月干に食傷があり良い働きをすると、技術や工芸で身を立てます。
*凶作用
身弱で、食傷があるとエネルギーが漏れ活力を失う凶作用があります。
天干に傷官が強い時は、プライドが高く結婚が遠のく可能性が高くなります。
また、食傷が旺じると、職業が不安定になります。
③偏財正財
*吉作用
身旺で食傷もあり財星がある時は、財を運用する力があります。
*凶作用
身弱で、財星が強くなれば財を運用する力が無く、借金などの財の苦しみを受けます。
④偏官正官
*吉作用
身旺の時、偏正官がある時は日干の強さを調整し自制心があり吉作用
*凶作用
身弱で偏官正官が旺じると、職業や結婚に難がふりかかる凶作用があります。
⑤偏印印綬
*吉作用
日干が弱い時、偏印印綬は助けとなり目上の人の引き立てなど吉作用があります。
*凶作用
身旺の時、偏印印綬が来れば自己中心的になるなど凶作用があります。
女性で偏印印綬が多いと結婚に難を生じます。
四柱推命の事を中国では「子平」と言い、子平とは命式中の星の平衡をとることを意味しており強い過ぎる星は漏らし弱すぎる星は助けて強める事が重要と考えられています。
通変星の吉作用や凶作用もこの考え方がベースにあり、平衡が崩れると様々な作用があると言われています。