前回の「命式を作成①」に続き、今回は万年歴を使い。
例題形式で、命式作成を紹介します。
蔵干は、月律分野蔵干深浅表を使用。
※月律分野蔵干深浅表は、統計的推命を行う時に活用されます。流派によって使われないこともあります。
:私は、1ヶ月を(四生・四旺・雑気)の3つの期間に分ける蔵干表を参考にしておりますが、大きな季節変化を命式作成時には第一にしております。
安倍総理を題材にさせていただいて、命式を作成してみました。
安倍 晋三 1954年9月21日 2時35分生まれ
年柱(1954年)⇒甲午
月柱(9月) ⇒癸酉
日柱(21日) ⇒庚辰
万暦を上から順番に見ていくと、年・月・日の天干と地支が分かります。
※9月21日は、立春(2月4日)以降であり9月の節入りは8日です。もし立春前ですと、年柱は1953年の「癸巳」になりますし、9月8日前ですと8月の「壬申」が月柱になります。
日柱と出生時間が分かれば、次は「生時干支早見表」を使って、時柱を見つけます。
安倍総理の生まれた時間は、2時35分
安倍総理に日干は「庚」ですから庚の欄の生まれた時間を見ると、「丁丑」になりますから、時柱は、「丁丑」になります。
ココまでで、天干と地支の4つのは埋まります。
次に調べるのが、地支の「午・酉・辰・丑」の蔵干にある十干を調べます。
「地支の蔵干を調べる」
1954年9月の節入日は、8日ですから安倍総理の生まれた日、21日-8日=経過日は13日
年柱地支「午」の蔵干の十干=己
月柱地支「酉」の蔵干の十干=辛
時柱地支「辰」の蔵干の十干=戊
時柱地支「丑」の蔵干の十干=己
(月律分野蔵干深浅表)
次に、日干「庚」を中心にした通変星を調べます。
調べる通変星は、年柱「甲・己」 月柱「癸・辛」 日柱「地支の戊」 時柱「丁・己」の7つです。
早見表の日干「庚」の欄を横に見ていくと
甲=偏財 己=印綬 癸=傷官 辛=劫財 戊=偏印 丁=正官
これで、命式は完成です。
(通変星早見表)
このページのまとめ
安倍総理の生年月日と生まれた時間を使わせていただいて、命式作成の流れを紹介しました。
前回の命式作成①で紹介しましたが、2月4日の立春や月の節入りの決まりがあります。
2月4日以前に生まれた方やその月の節入り前に生まれた日の方は、そのルールに従って命式を作成します。
次回は、立春前に生まれたり、節入り前に生まれた方を例題に命式作成を紹介します。
※命式作成には、十二運、吉神・凶神・空亡・納音などを記載する流派もありますが、今回の勉強では初心者を対象にしておりますので、割愛させていただきます。