冲①では、地支の十二支同士の反剋する作用を紹介しましたが、ここでは、冲を受け尅される十二支であっても、逆に尅し返すケースを説明します。
✱相剋の関係
子⇒午
申⇒寅
酉⇒卯
亥⇒巳
子・申・酉・亥が相手より力が強い
✱比和の関係
未⇔丑
戌⇔辰
相手を剋すことはない関係
「反剋の作用」
冲の関係で本来は尅される側の十二支であっても月令を得ている場合、三合、方合ができ尅される側の十二支の力が強くなると、逆に尅す側の十二支の力が弱まる事になります。
生時 生日 生月 生年
(戌 寅 午) 子
本来なら午は子の冲を受け弱まりますが、午は火局により力を増し子を尅します。
「冲の遠近作用」
隣り合った十二支での冲の関係は作用が強く現れますが、離れている場合には作用は弱まります。
生時 生日 生月 生年
酉 卯
酉は卯を冲しますが、時柱と年柱に離れており冲する力がありません。
このページのまとめ
「冲」を受ける側の十二支が、支合や三合などで力を強めると、尅す側の十二支の力を弱めることになります。
冲する関係の十二支が有っても、地支全体の力量を判断する必要があります。