日干になった十干が、その人の本質に大きく関わっていますので、十干の性情を知ることは重要です。
十干の性情を「滴天髄」の解説を参考に紹介します。
※「滴天髄」・・・明の時代に出来た四柱推命の基礎となる三代文献の一つです。
陰
*木(甲・乙) 季節(春) 方位(東)
甲
陽の木で、天に向かって高く伸びていきます。(樹木、森)
性情:自立、強い意志、実直、曲がったことが嫌い
乙
陰の木で、柔らかく曲がっても折れないしなやかさがあります。(草木)
性情:柔軟性、協調性、多面性、集団の中で力を発揮する
*火(丙・丁) 季節(夏) 方位(南)
丙
陽の火で、太陽の光や激しく燃える炎(太陽)
性情:自立、公明正大、自己中心的、明るく暖かい
丁
の火で、ろうそくや暖炉の穏やかな火です。(ロウソク、外灯)
性情:孤独、変化、不安定、周囲を巻き込む
*土(戊・己) 季節(土用) 方位(中心)
戊
陽の土で、山、堤防など、ドッシリとしています。(山、堤防)
性情:信頼、不動、どっしりして周囲の目標になる
己
陰の土で、養分を蓄えた畑など。(畑)
性情:庶民的、バランス感覚がある、内面の複雑さ
*金(庚・辛) 季節(秋) 方位(西)
庚
陽の金で、刀など物事を一刀両断に断ち切る。(刀、鋼鉄)
性情:ストレート、合理的、行動的
辛
陰の金で、宝石など繊細さがある。(宝石)
性情:美意識、プライド、受動的
*水(壬・癸) 季節(冬) 方位(北)
壬
陽の水で、海や大河を表し物事を循環させる。(海、大河)
性情:流動的、自由闊達、スケールが大きい、神秘
癸
陰の水で、雨、露など大地を潤す。(川、雨露)
性情:クール、寄せ集める、目立たない努力
五行は陰陽に分かれ、十干になります。
十干にはそれぞれ性情があり、生まれ持った本質の重要な要素です。
また、五行は季節や方位、色などそれぞれ意味しています。